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花束
回る秒針の音に焦りながら
右往左往してドブにハマる日常
見つけた灯りはとても綺麗で
この火が消えぬように掌で隠した
あれから何年経っただろうか
咲き方の価値観が違うもの同士が
生きる事の難しさには少し慣れたが
何が幸せかは未だわからない
共に目指す景色が遠ざかるばかりで
互いに悲劇のヒロインを気取って
背を向けて寝床についたあとに
ごめんの言葉をゆっくり飲み込む夜
幸せの意味も 生きる意味も
答えを出せる事が全てなんだ
あなたの側終わりを向かえる
そんな未来願ってしわを増やす
あなたに会えてそりゃよかったよ
でも君の答えは聞かないでおくよ
いつか感謝の言葉でいっぱいの
わずかに濡れたこの花束を
生きていれば楽な方が少ないから
小さな幸せを探す旅を一緒に
喧嘩しながら笑いながら
愛のある言葉を紡いでいこう
そばにあるぬくもりに渡すのは
綺麗に摘んだ花束じゃなくて
苦労や悲しみの花を少し混ぜて
透き通ったフィルムで包む花束
それを笑って手にするあなた
だから今日だって世界が輝いて見えて
共に踏み出すその気まぐれの一歩に
感謝して大きく息を吸い込み歩く
ひとりぼっちが嫌いなあなただから
その悲しみは僕が請け負うから
あなたが眼を瞑ったその後は
なるべく早く会いに行くね
あなたに会えてそりゃよかったよ
でも君の答えは聞かないでおくよ
最後は感謝の言葉でいっぱいの
わずかに濡れたこの花束を