【出演】
エレン・ルバイ(CNRSフランス国立科学研究センターScience Po パリ政治学院、研究教授)
げいまきまき(SWASH)
りりぃ(SWASH)
ちひろ(SWASH)
2019年、フランスのセックスワーカー261人が、北欧モデル(買春処罰法)は彼女たちの人権を侵害しているとして、フランス政府を欧州人権裁判所(ECHR)に提訴しました。そして2024年7月、SWASHメンバーも参加した国際エイズ会議の開催中に判決が下され、会場内で記者会見が開かれました。判決では、買春処罰法が違憲であるとは認められなかったものの、セックスワーカーに悪影響を与えているという事実は裁判所によって認められました。
本イベントでは、SWASHメンバーが、SWASHのメンバーが、フランス・パリにおける移民ワーカーの実態や、買春処罰法が与えた影響について調査しているエレン・ルバイさんとともに、「セックスワーカーが求めている法律」をテーマに語ります。また、フランスの状況を踏まえ、日本でもなぜこの問題を考える必要があるのかをお話しします。
冊子「STOP!買春処罰法:セックスワーカーの安全と健康のために」は、SWASHメンバーが長年築いてきたネットワークを通じて、買春処法が執行された国々のワーカーや活動家、法律家、研究者にコンタクトをとり、時間をかけて話を聞いて作り上げたものです。基本的にマスメディアでは、性産業のセンセーショナルな一部分しか取り上げられないことに問題意識を持ち、この冊子ではまず権利をベースにセックスワークについて考える必要性を伝えました。